2018年03月09日

「駿河竹千筋細工」の技法 ひごづくり1

伝統的工芸品「駿河竹千筋細工」の技法を紹介しいています。

昔は、同業の人が入ってくると、親方が弟子に「手を止めろ」 と怒鳴ったそうです。一般の方にも、絶対に見せない、かなり閉鎖的な世界だったようです。

今では、職人さんたちは、和気あいあいと集まって、若手を中心に研修会を開き、
それぞれの技術を交換しあうことで、よりよい作品が生まれています。
また、竹細工などの実演や、体験教室も年に数回開かれ、 一般の方々にも親しまれていますよね。
工程は、大変多く道具も必要です。

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2.ひごづくり1

駿河竹千筋細工は、日本全国にある編む竹細工と違って、細い丸ひごをさして組み立てるとても繊細な竹細工です。特徴であるひご作りについて説明しますね。

ひごは、別名千筋と呼ばれますが、これは、畳の幅3尺(約90センチ)に1000本並ぶほどということだそうです。鳥かごや虫籠を作ったとき鳥の羽根や鈴虫のひげを痛めないようになっています。
今では、繊細なデザインの基本になっていますよ。

実演をしていると、50代以上の方によく、「おれも若い頃よく、鳥籠を作ったなあ、ひごもよく削ったよ」と言われます。
聞いてみると同じような作り方をしています。昔は、身近な金物屋さんなんかで、ひご作りの道具も売っていたようですね。
うちの工房にも、以前、弟子が入りましたが、ひごづくりから覚えました。

削ったり割ったりと、基本的な作業を覚えますが、削るのには、刃物を研がなければなりませんね。
この研ぎが難しいんです。自分にあった刃物は、とてもよく切れて、削るのが楽しくなります。へたに研ぐと、竹は切れずに、息が切れます。(^^;
私もまだまだ未熟で、父が研いだ刃物にはかないません。


▼「駿河竹千筋細工」ができるまで
http://www.surugaya.com/sensuji/gihou/index.htm



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